今井 大介

【教えて今井さん】個人向け国債って?

iDeCoや来年から始まる新NISAと投資を始めるきっかけになりそうな制度変更がたくさんある今日この頃ですが、原点に戻って個人向け国債についてお伝えしたいと思います。

債券とは国や地方公共団体、企業などが発行する有価証券です。

債券には満期が定められており、満期となる償還日には、額面金額が投資家に払い戻されます。投資家は、発行体に対してお金を貸す代わりに利子をもらう、というイメージです。

小泉進次郎さんと結婚を発表した滝川クリステルさんが、議員の資産の公開で、1億5,000万円の国債や公社債を保有していることが話題になりました。

私の第一印象「手堅い」と思いました。

国債は、銀行預金と比べると金利がつくからです。

国債は、国家が破たんしない限りは元本割れのリスクがないことから、手堅い金融商品です。

 

国債にはいくつかの種類がありますが、今回は個人向け国債について解説します。個人向け国債は、最低1万円から購入できるため、投資初心者でも比較的安心して投資を始めることができます。半年ごとに利息を受け取りながら、満期を待ちます。満期になると、投資したお金がそのまま戻ってきます。また、個人向け国債は、発行後1年が経過すれば、直前2回分の利子が差し引かれるものの、いつでも途中換金が認められています。

個人向け国債には、固定3年・固定5年・変動10年という3つの種類があります。年数は満期を迎えるまでの期間を表します。

固定3年・固定5年の場合は満期まで利率が変わらないため、発行した時点で運用成果を知ることができます。一方、変動10年では、実勢金利に応じて半年ごとに利率が見直されます。そのため、受取利息が増減するのが特徴です。

今現在の利率は、変動10年0.3% 固定5年0.14% 固定3年0.03%となっています。

一般的に銀行預金と比較すると、1万円から始められて10年もので0.3%と高利回りで最寄りの金融機関で買えるのはかなりのメリットです。

まとめるとメリットは

①銀行より金利が高い

②満期時期を選べる

③途中で換金できる

④国が破綻しないかぎり、元本は保証される。

逆に4つのデメリットについて解説していきます。

①個人向け国債は最低1年間途中解約ができない。

②満期以前に換金する場合は中途換金調整額がマイナスされる。

③金利が米国債(2023/4/11現在3.432%)などと比べると低い。

④堅実な運用先ではあるがやはりノーリスクの為、投資信託などと比べるとリターンが低い。

以上個人向け国債について解説してきましたが、

3年、5年、10年とあるので、近い将来、使う可能性のあるお金を分けられるなら、安全資産として個人向け国債は優れた口座だと思います。

しかし10年以上先の老後資金や教育資金など目的が決まった資金につい

ては、先ほど述べた為替リスクはあるが米国債や外貨建て保険(現在3%越える様な商品もあります)なども含めて、他の金融商品と比較してリスク許容度に応じた商品選択をしてみて下さい。

なお、自分がとれるリスク許容度についてお知りになりたい方は、3人のFPがいる弊社にお問い合わせください。

次回はインデックスとアクティブそれぞれの過去、現在、未来についてです

 

 

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