新年度が始まり、通学や転居で新しく自転車に乗り始める人も多いかと思います。自転車は免許も不要で、練習すれば子供からお年寄りまで誰もが乗れる便利な乗り物です。しかし意外とスピードも出ますし、2輪の為不安定であり、転倒したら大ケガになる事もあるので事故には注意したいものです。また、他の人に衝突などしてケガをさせてしまう、また他の人の物を破損させてしまうという賠償のリスクもあります。
【転倒例】私がこれまで目撃したり経験した事例です。
・凍結した路面で曲がろうとしてスリップして転倒。
・タイヤがパンクしていて乗った瞬間バランスをくずして転倒。
・暗い夜道でよく見えず、道路から田んぼのあぜ道に落ちる。
【高額賠償事例】国土交通省のHP記載
・小学生が無灯火で通行中62歳女性に衝突し、女性は後遺障害となる。 賠償額:9521万円
・男性が減速せずにそのまま交差点に進入、38歳女性に衝突。死亡する。 賠償額:6779万円
・高校生が車道を斜めに横断、自転車の24歳男性に衝突。後遺障害となる。 賠償額:5438万円
このような高額賠償に備える為に保険加入は必要となってきます。子供が加害者となる例も多く、学校では保険の加入状況を記入して提出するようになっています。自治体によっては加入義務を課している地域もあります。
- 個人賠償責任保険(日常生活賠償特約)
加入している自動車保険、火災保険、傷害保険に特約として付帯する事で補償される。
補償額は1億円から無制限
※保険会社によっては搭乗中のケガを補償する特約もある。
※特約追加については弊社へご相談ください。
- 人身傷害車外危険補償特約
自動車保険の人身傷害に付帯できる特約です。歩行中や自転車乗車中の事故を補償します。
- 自転車保険
賠償責任の他、運転中のケガも補償される。
これまで未加入で自転車に乗っていた方も是非検討頂きたいと思います。
また事故を防ぐためには運転者本人と保護者、家族の注意が必要となります。
まずヘルメットは着用する、自転車が安全に運行できる状態か定期的にチェックする、交通ルールを守る、スピードを出し過ぎない、雪道や凍結した場合は乗らない等、悲しい事故が起きないよう心がけていけたらと思います。
次回は「自動車保険の人身傷害」です。