保険に加入される際、その保険は誰の為に入りますか?
ご自身でしょうか、ご家族でしょうか?
何となく保険に入っておかなきゃいけない気がする…という方もいらっしゃるかと思いますが、誰の為に入るのかという観点で一度考えていただければと思います。
保険と言うのは様々なリスクに備えるためのものです。
死亡・病気・介護等、人には様々なリスクがついてきます。
何かあった際にお金がないと困るので、ご自身の為という方も多いかと思いますが、
一番大切なのは配偶者の方やお子様・ご家族など、あなたにとって大切な方の為に入るものだと私は思います。
最近、保険不要論も多くあるので、単純にご自身のためだけであれば、それは自己責任で決めれば良いかと思いますが、あなたに何かあった際に本当にご自身の問題だけで済むのかという点は考えて頂きたいと思います。
例えば死亡保険なんかは分かりやすいですが、特に若い世代の方でリスクが低いから必要ないのでは…という声を聞くことがあります。
確かに亡くなる割合も低いので、確率的に言えばリスクは低いかと思います。
ですが、0ではなく、若くして亡くなる方もいるというのも事実です。
保険は確率論でかけるものではありません。
また仮に亡くなった場合を想像してほしいのですが、もし亡くなった場合は必要なのは葬儀費用だけではありません。子どもの学費や家族の生活費等、ご自身がいなくなった後のことまで考えなくてはいけません。
30代40代の働き盛りの時に本人が万が一亡くなってしまっても、残されたご家族が生活していくのに手元に十分の暮らしていけるという資金があれば問題ないでしょうが、資金が足りなくてご家族が困る!なんてことには避けたいですよね。
では、死ななかったとしても大きな病気にかかった場合はどうするのでしょうか。
高額療養費制度によって治療費を抑えられたとしても、社会保険制度自体がいつまで続くかは分かりませんし、病気によって収入が減少するということも起きてきます。
治療期間が長くなればなるほど、家計に負担がかかってしまいます。
資産運用しておけば大丈夫!なんて方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、それはあくまでも健康で続けられればの話です。
資産運用はもちろん老後などの長期的な目的の為には大切ですが、何かあった際に運用実績が悪かった場合はどうなるでしょう。
仮に運用実績が良くても大きな病気でお金を取り崩した場合、老後の資金はどうするのでしょうか。
ご自身だけであれば、仕方ない!で済ませられるかもしれませんが、ご家族など大切な人がいる場合、仕方ないで済みますか?
今一度考えてみて欲しいと思います。
先日SNSで自分の娘の彼が保険不要論者だったら結婚は認めない。娘さんを一生守ります!と頭を下げるくらいなら保険証券を見せて欲しい。まだお金もないのに、どうやって家族を守るのか。今から投資で増やしますって?といった意見を目にしました。
個人的にはとても納得したのですが、実際に最近ご相談いただく中でも、
旦那様の保険をみたら自分たちに何も残らないのではと不安になってしまった…だったり、奥様から「もし今あなたに何かあったら子ども達に大学を続けさせてあげられないから、きちんと相談してきて!」と怒られてしまったという方がいらっしゃいます。
保険はご自身を守る為だけに入るのでなく、大切な人を守る為のものにもなります。
その上でご自身にとっての保険の必要性を考えていただければと思います。