コレステロールの値が高いと血液がドロドロで詰まりやすく、脳梗塞や心筋梗塞の病気に罹りやすいとよく言われます。また健康診断の結果により食事を見直したり運動が重要と指導される事もあるようです。
実際コレステロールはどのような問題があるのでしょうか。
- コレステロールは食事からの影響は少なめ
体内のコレステロールは全体の70~80%は糖や脂肪を使って肝臓で作られていて、20~30%が食事により取り入れられています。この量は体内でうまく調整されており、意外と食事からの影響は少ないのです。
- コレステロールが高いだけでは動脈硬化が進行するわけではない
動脈硬化の進行は、血管の内膜の障害や炎症の関係など複雑なメカニズムがあり、完全に解明されていないそうです。
最近の研究では心臓病と脳梗塞は総コレステロールが上昇すると発症リスクは高まるが、脳出血は低下するというデータもあるようです。
- コレステロールの摂取量の上限は変動する
以前はLDL値を改善するためにコレストロールの高い食品を減らすことが推奨されていました。しかしコレステロールは元々食事から接種するより体内で作られる量が多い為、コレステロールの摂取量と血液中のコレストロールにはあまり関連はみられませんでした。
厚生労働省のコレステロール摂取基準も変動し、一時は撤廃もされましたが、2020年度から新たに200mg/日となりました。
コレステロールは食事からの影響は少ないとはいいますが無制限に摂っていいわけではなく、脂質の摂り方にも注意が必要です。
それぞれの体質と健康診断の結果などを併せて生活習慣の改善に努めたいですね。
次回は「登山の際の保険」についてご紹介致します。