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【教えて今井さん】NISAの無期限化と恒久化

令和5年度税制改正の大綱等において、2024年以降のNISAの抜本的拡充・恒久化の方針が示されました。

一人あたり1800万円までの非課税投資枠になるようですが、国会等での議論を経て若干の変更がなされるかもしれません。

従来のNISAとは違い、いつでも始められて、いつまでも運用することができるとなると、制度の複雑さや若者への不公平感も改善できます。

当面のポイントとしては、2023年のNISA利用額が別枠となるようなので、少しでも多く非課税枠を活用したいのであれば、2023年のうちに一般NISAあるいはつみたてNISAで投資しておいた方が良いと考えられます。

ところで、総務省の家計調査(令和2年)では、一世帯あたりの平均貯蓄額が1791万円になります。しかし、ヒストグラムをみると100万円未満の世帯の割合が10.1%と最も高く、貯蓄の少ない世帯に分布が偏っていることがわかります。そのため中央値では1061万円と考えられます。

意外に「NISAの非課税枠をフルで活用できる人は少ない」という事で金持ち優遇といった意見も多いです。非課税枠の拡大を目的として2023年から慌てて投資する必要性は低いと思います。

 

今回の改正に関しては、今まままで投資をしてきた人からは、好意的な意見が大勢を占めています。まずは自分がどれだけ投資に回せるか、再確認することが大切です。今まではつみたてNISAの上限が33,333円だったから、なんとなく上限額にしていた人も多いはず。「自分はいくら投資に回せるのだろう?」と疑問を持ち、預金と投資のポートフォリオを見直してみるのがおすすめです。しかしそもそもNISAが拡大した事がGOOD NEWSですが、そもそもその前に忘れてはいけない事があります。

それは・・・

 

「投資で儲からないと、非課税の意味がない」

 

ということです。NISAの非課税枠を利用した株価や基準価額が着実に上がる株や投資信託を見つけることができなければ意味がありません。NISAは絶対に得とか損といった、損得感情ではなく純粋に投資という事忘れてはなりません。

 

 

今後、FPとして「NISAとiDeCoはどっちがいい?」と質問される場面が増える場面が多くなっていくと思います。それぞれにおいてのメリット・デメリットをしっかりと説明できるように改正案を見ながら準備を続けていこうと思います。投資へ進む前に必要な第一歩は、お金の出口に向かって、どの口座にどれくらいの割合でかけていくかをFPと一緒に慎重に考え実行する事です。

NISA・iDeCoをお考えの時はお声掛けください。

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