食中毒を引き起こす主な原因は、「細菌」と「ウイルス」です。細菌が原因となる食中毒は夏場(6月~8月)に多く発生し、ウイルスが原因となる食中毒は冬場(11月~3月)に多く発生しています。ノロウイルスによる食中毒は、大規模化することが多く、年間の食中毒患者数の5割以上を占めています。
このほか、毒キノコやフグなどの「自然毒」、アニサキスなどの「寄生虫」など、さまざまな原因物質によって食中毒は1年中発生しています。
その中で、これからの季節に多いのが、細菌が原因の食中毒です。食中毒を引き起こす細菌の多くは、室温:約20℃で活発に増殖し始め、人間や動物の体温ぐらいの温度で増殖のスピードが最も速くなるそうです。細菌の多くは湿気を好むため、気温が高くなり始め、湿度も高くなる梅雨の時期には細菌による食中毒が増えます。
食中毒は、家庭でも発生します。肉や魚などの食材や、いろいろな物に触れる自分の手にも細菌やウイルスが付着していることがあります。細菌やウイルスの付着した手を洗わずに食材や食器などを触ると、手を介して細菌やウイルスが付着してしまいます。
食器用スポンジやふきん、シンク、まな板なども、細菌が付着・増殖したり、ウイルスが付着しやすい場所と言われています。
細菌による食中毒を防ぐためには、細菌を食べ物に「つけない(洗う、分ける)」、食べ物に付着した細菌を「増やさない(低温で保存する)」、食べ物や調理器具に付着した細菌を「やっつける(加熱処理)」ことが重要です。
【動画】家庭でできる食中毒予防の6つのポイント(厚生労働省)
【動画】つけない!増やさない!やっつける!家族と自分を食中毒から守る予防法(政府インターネットテレビ)
山田