山歩きでの危険な事といえば道に迷って遭難するか転んでケガをする、などを思い浮かべますが、もっとも怖いのは熊に遭遇するという事ではないでしょうか。
私が住む長野県は8割が山地となっており、街中から少し外れるとすぐ山に入る事ができます。そのためか毎年、山菜採りやハイキングの最中に熊に襲われ死傷するというニュースが多く聞かれます。
長野県のHPの情報によりますとツキノワグマは県内のどこにでも出没し、人と遭遇する可能性があるとの事です。特に6月から8月は熊の目撃情報が大幅に増えます。
登山シーズンの中、熊による被害を防ぐために気を付けたい事を改めて確認しました。
まず長野県に生息する熊はツキノワグマです。
色は黒で胸に白い月の模様があります。大きさは100~150cm、40~120kg位で、ヒグマやグリズリーと比べると小さいです。性格は臆病で人間を見つけると逃げるのですが、ばったり出遭ってしまうと怖くて襲ってくる場合があるそうです。
熊の被害に遭わないための1番は、「クマに遭わない事」
・鈴や笛で自分の存在を知らせる。
・小熊を見つけたら近くに母熊がいるのでとても危険。すぐ立ち去る。
・入山する前に出没情報を確認しておく。
もし遭ってしまったら
遠くで見つけたら静かに立ち去ります。ばったり出遭ってしまったら、ゆっくり後ずさりして離れます。大声で叫んだり、石などを投げて脅かせば逃げると思うのは大間違いです。ツキノワグマは小型のメスや子熊はかわいく見えますが、パワーがありとても攻撃力があります。また背中を見せて逃げると本能的に追いかけてきます。
【令和5年の熊の事故事例】
- 5/5松川村で山菜採りをしていた男性が熊と遭遇。顔や腕をかまれたり引っかかれたりして重傷を負う。熊の体長は130cmほど。
- 5/6軽井沢町で男性が熊に襲われ顔面にケガを負う。
実際に熊と遭遇する確率は低いようですが、至近距離で出遭ってしまったら無傷で逃げられるのは難しいようです。とにかく山では周囲に気を配り遭遇しないようにすることが一番です。
以前お話した山の保険は動物による被害も補償の対象となっております。軽いハイキングや山菜採りでも山に入る際には加入されておく事をお勧めします。