大手旅行会社によりますと、2023年の夏休み期間に海外旅行に行く人は予約の状況から予想すると昨年度の約3倍になるそうです。それでもコロナ前の2019年と比べるとまだ4割程度との事ですが、今後は増えていくと思われます。
海外旅行は楽しみですが、いざ行くとなると色々と心配な事が出てきます。日本人は遺伝的に世界で最も不安を感じやすい民族だそうです。確かにまだ何も起きていない事を心配しすぎて結局行くのをやめるという事にならないよう、安心感を持てるように準備しておきたいと思います。
今回は海外旅行での心配事の1つ、航空機のトラブルに対して保険ではどのようにカバーできるのかを
みていきます。
- 航空会社に預けた荷物が届かなかった→【航空機寄託手荷物遅延等費用補償】
荷物が届かなかった為、当面必要な衣類や生活必需品を購入したりレンタルした場合、その費用が補償されます。
※旅行者が目的地に到着してから荷物の遅れが6時間以上あること、費用の限度額が10万円という条件があります。
※完全に荷物が無くなった場合は、【携行品損害補償】より補償されます。
- 乗る予定だった飛行機が遅れたり、欠航となった→【航空機遅延費用等補償】
搭乗予定の飛行機が遅れたり、欠航・運休となった為、代わりの飛行機が利用できるようになるまでの間の宿泊費、食事代、交通費、国際電話料金が補償されます。
また遅れた為に目的地で行う予定を取り消した場合のキャンセル費用も補償されます。
※代わりの飛行機が利用できるまでに6時間以上かかること、限度額は2万円という条件があります。
- テロが発生し帰国が遅れたり出国できない→【テロ等対応費用補償】
帰国の為乗る予定の飛行機がテロの発生で遅れたり、空港が閉鎖されてしまい出国できない場合、
かかった宿泊費用や交通費、国際電話料金が補償されます。
※限度額は10万円です。
こうしてみますと6時間以内の遅延は海外では許容することが必要かと思います。貴重品は手元で管理し、多少の時間のずれは想定しながら楽しんで旅行できるといいですね。
その他でよく問い合わせがあるのですが、高齢の方ですと身内の方やご自身が出発直前に急な入院などで旅行をキャンセルするか、途中で帰ることになった場合、補償があるのかという事です。
その際は【旅行変更費用補償】という補償があり、旅行のキャンセル料や違約金は支払われます。お支払いの条件や金額もありますので、お問い合わせ頂ければと思います。