企業リスク第1話 経営環境の変化
会社を経営していくうえでリスクはつきものです。ですからリスクをマネジメントしていくことが重要です。
一概にリスクマネジメントといっても、経営環境の変化で大きく変わってしまうものです。
経営環境の変化には、市場の変化・制度の変化・為替の変化・物価の変化などの外部環境の変化=外的要因。
組織の変化・風土の変化・社員の意識の変化・経営者の健康上の変化などの内部環境の変化=内的要因などがあります。
数年先までを想定したリスクを見つけなければならないのです。しかし変化を予測することは容易ではなく、将来起こりうる変化は様々な要素が複雑に絡み合うことで、考えるのを放棄してしまうことがあります。それは最も危険なことです。
リスクは個人にも起こることで個人でも、将来起こりうるリスクをマネジメントするために多くの方々が保険でリスクをマネジメントしています。
法人も同じように、将来起こりうるリスクをマネジメントしなければなりません、そのため保険を使ってリスクマネジメントを行っています。
今回のブログでは、企業におけるリスクについてのお話ですので、より細かな視点でリスクとは何か?対応策はなにか?対応策は正しいか?など様々な角度で検討していきたいと思います。
今回は、「市場の変化」についてご説明していきます。
市場の変化は経営環境の変化を読む上でもっとも大切な視点の1つです。
お客様の嗜好の変化、ライフスタイルの変化、消費行動の変化、競合他社の経営変化、新規参入事業者の変化など様々な変化を視野に入れなければなりません。
まず、自社が商品やサービスを提供している市場はどこなのかを明確にしなければなりません。日本のこの地域!といった地域性だけで考えるのではなく、「40代年収600万円前後のサラリーマンで妻と子供2人、持ち家住まいの市場」といったようなできるだけ細分化した方が良いでしょう!そうでなければお客様の嗜好の変化を正確にとらえることはできないでしょうし、競合他社がどこかもわからなくなってしまいます。
また、経営戦略の中で会社の柱(売り上げ)になる事業とその他の事業があると思います。それらも分析しなければなりません。そのために、自社がターゲットとする顧客像をしっかり見据える必要があります。
そのうえで、その市場がレッドオーシャンなのか?ブルーオーシャンなのか?
その市場は拡大傾向にあるのか?縮小傾向にあるのか?などの変化も見えてくるはずです。
将来の変化を予測することは、不確実なリスクを発見する上で欠かせない視点だと思います。
次回の「なるほど川上さん」は法令・制度の変化に次いて解説していきます。