故人が亡くなって、円満に相続が終わればいいのですが、揉めてしまうことがしばしばあります。「相続」が「争続」になってしまうと最悪です。
仲の良かった親・兄弟・姉妹の間で修復できないほどの亀裂を発生してしまいます。
ではその相続トラブルの主な原因はなんでしょうか?
相続争いの背景には相続人間の人間関係のゆがみが根底にあります。相続人間は血の繋があるだけに、他人では理解しがたい感情のもつれやわだかまりや意地の張り合いがお互いの心を束縛させ、他人では起こり得ない醜い争いごとに発展することがあります。相続争いの原因を知ることで、現在おかれている状況から今後起こるかもしれない相続争いを事前に予知することで円満な相続に役立ちます。
ここでは、相続争いを項目ごとに分類しました。
1.相続争いの大きな原因
①親の生きているうちの行動が原因で起こる争い事
②不動産など分けられない財産が原因で起こる争い事
③権利を強く主張するトラブルメーカーが原因で起こる争い事
④遺言書で親から財産をもらえなかった法定相続人が、遺言書の中身に不満を持つ争い事
2.民法がらみの相続争い
①遺言優先主義
②遺産分割協議
③債務
④代償分割
3.人間関係から起こる相続争い
①親族人間の愛情の差異
②財産の有無による差異
③血の繋がりでの差異
④介護をする子の妻に財産を相続させる仕組が必要
⑤家族の人間関係
このようなことが主な原因で相続トラブルになっていきます。
次回は、相続争いの大きな原因について深堀り解説していきます。