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がんの1位~大腸がん

現在、日本人が一番多くかかっているがんは「大腸がん」です。大腸がんは進行が遅く、性質が比較的おとなしく、転移しても切除可能といった特徴があり、治る可能性の高いがんと言われています。しかし年間5万人もの方が亡くなられています。そのため早期に発見し適切な治療を受ける事が重要です。

1.増加の原因
罹患率が右肩上がりで増え続けているのは、食生活と肥満、アルコールの摂り過ぎが原因と考えられています。また運動不足、喫煙なども関わっている可能性が高いとされています。
以前「がんと遺伝」の中にもありましが、遺伝の場合もあります。

2.大腸がんの新しい検査
「CTコロノグラフィー」
CT検査のデジタルデータを画像処理し、三次元画像でがんを診断する事ができる。体の外から調べる事ができるので、痛みを感じることはありません。保険適用もされています。
「カプセル内視鏡」
カメラと無線装置が内蔵された、長さ3cm直径1cmのカプセルを飲み込み、大腸を通過する時に撮影して腫瘍などを発見します。朝飲むと夕方までにはすべて撮影できます。画像データはカプセルから体外に送信され、体に装着したデータ受信機が記録します。内視鏡検査が難しい場合に限り、保険適用できます。
※どちらも内視鏡よりは精度が低いですが、6mm以上のがんやポリープを9割以上発見できます。

3.大腸がんのリスクと予防
〈飲酒〉
飲酒は大腸がんのリスクが確実に上がるとされています。アルコールの代謝産物のアセトアルデヒドに発がん性があり、その毒性にさらされることで危険が高まる可能性があるようです。週に2日は完全にお酒を抜く日を作るようにしたいです。

〈運動〉
運動は大腸がんの危険度を平均40~50%減らすとされています。歩行等の軽い運動でも効果がありますので、継続して身体を動かすことが大切です。

〈食事〉
食物繊維をとる事が予防となります。逆に赤身肉、加工肉は大量に摂取するとリスクを上げる可能性がある食品と言われています。

〈肥満〉
肥満はリスクを上げる確実な要因とされています。しかし痩せすぎも同様ですので、適正体重を維持する事が目標となります。
※体重(kg)÷(身長(m)×2)=男性21~27、女性21~25

 

こうしてみますと、やはりがん予防には、適度な運動、偏り過ぎない食事、適量の飲酒、禁煙が重要と改めて感じます。また定期的な検査で早期発見する事で適切な治療を受ける事ができます。

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