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【教えて今井さん】円安対策

“1ドル=146円台 1998年以来24年ぶり”

ここ最近のニュースで何年ぶりの円安とニュースが話題となっています。

国や企業など大きな影響があるニュースですが、実際私たち個人にも大きな影響を及ぼす円安について解説したいと思います。

コロナの影響で海外旅行に行く機会がなかったせいか、円高・円安を肌で感じることがなかったので、円安??っって実感できないのが現実だと思います。円安を少し実感できるお話からしたいと思います。ビックマック指数というのがあります。同じ商品が外国でいくらで売られていいるかを比較する指数です。これは外国と自国の買う力購買力を表すことができる指標です。

2022年7月22日時点のビックマック価格

本家アメリカ:ビッグマックの価格はUS$5.81×146円=約848円

日本:ビッグマックの価格は390円

最も高い国スイス:ビッグマックの価格はUS$6.71×146=約979円

これはビックマック指数というものです、日本円の強さを測るための指標です。詳しくはこちらのサイトへhttps://ecodb.net/ranking/bigmac_index.html

円安が個人の生活に与える影響

円安になると円で交換できる外貨は減ります。反対に、外貨を持っている方はより多くの円と交換できるようになります。⇒外国人旅行者にとって日本は何を買っても安い国になっています。

例えばガソリン、ガスなどのエネルギー価格は輸入品なので、円安によって上昇してしまい、日々の光熱費を圧迫しています。

円安になると自動車産業などの輸出企業は利益を多く上げます。普段と同じ量の商品を販売しても外貨が増えるため、業績が上がり、社員にとってはボーナスや年収が増えることもありそうです。

原油や食品や洋服などの輸入に頼っているものの値段が上がるという側面もあります。輸入したものを国内で加工して販売している企業であれば、仕入れコストが増え、販売量が変わらなくても利益が減る可能性があります。それに伴い、給料やボーナスが下がる恐れもあるでしょう。

個人でできる円安対策

為替レートは毎日変動しているため、円高の時期もあれば、円安になる時期もあります。これはおおむね10年周期くらいで波のように変動していきます。円安円高になることで生活に変化が生じることもあるだけでなく、収入や資産の価値が減ることもあるため注意が必要です。しかし、適切な対策を実施することで円安円高時に資産を増やす、あるいは利益を得ることができる可能性があります。為替によるデメリットを極力被らずに生活することも可能です。

個人でできる円安対策としては、主に次の2点が挙げられます。

  • 国内製品のものに目を向ける

国内でできたものは、円高、円安の影響は受けません。

例はあまり思い浮かびませんが、朝食のパンをお米のご飯に、コーヒーからお茶へ少し身近なところから国内製品に目を向けるのもいいかもしれませんね。

  • 外貨建ての資産を保有する円安への備えは、外貨建ての資産を保有するこ

とをおすすめします。外貨建ての資産とは、外国株式、外国債券、外貨預金、外貨建ての保険などのように、米ドルやユーロなどの円以外の通貨で価値が表示される資産のことをいいます。外貨建ての資産は円安のときに資産価値が増えるため、円の資産価値減少のリスクを回避でき、資産を守ることができるでしょう。円安が進む原因の一つとされるのが、金利差です。

今現在アメリカの10年国債は約4%です。10年間単利運用した場合40%、米ドルを増やすことができます。10年後の為替は予測することはできませんが、円に両替した時どれくらいの円高に耐えられるかの損益分岐点が分かります。仮に10年後円高の状態であった場合は、時間分散をしながら受け取ることもできます。24年のぶりのニュースの中では1ドル78円の時もありました、外貨建てばかりでは円高のときに資産を守れなくなるため、円建て資産も同時に保有することが大切です。為替レートがどのように変化しても大切な資産を守れるよう、基本的には基軸通貨の米ドルを中心に通貨を資産を分散させるようにしましょう。

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