知久 実華子

「いちから教えて実華子ちゃん」今回は子宮筋腫に関してお話したいと思います。

子宮筋腫とは、子宮の壁に出来るコブのような腫瘤になります。
良性の腫瘤で、ほとんど悪性化しないと言われていますが、女性の4人に1人。
5ミリ程の小さいものを含めると、もっと多くの割合の方が出来ると言われている
一般的な女性疾患となります。

原因に関しては詳しく分かっていないのですが、卵巣から分泌される女性ホルモンの分泌によって子宮筋腫が大きくなっていくと考えられています。
なので、閉経後は段々小さくなると言われていますが、なくなる訳ではなく、
場合によっては石のように石灰化することもあると言われています。

症状としては、全く分からない方も多く、初期症状としては、過多月経、貧血、月経困難症等が多いようです。
子宮筋腫が大きくなってくると周辺臓器を圧迫し、頻尿、便秘、腰痛などの症状が出てきます。

発生した部位によって、3種類に分けられます。
症状の強さは、出来た場所、大きさ、数によって異なってくるようです。

公益社団法人 産科婦人科学会HPより抜粋

治療方法としては、経過観察・薬物療法・手術があります。
症状もなく、大きさも拳より小さければ定期的に検診を受け、経過観察となります。
症状がある場合は、まず薬物療法が考えられます。
子宮筋腫自体は治療せず、症状の改善・緩和を行う対処療法と上記に書いたように子宮筋腫を大きくする原因となる女性ホルモンを抑えるためのホルモン療法の2種類があります。

また出血量が多く薬物療法で改善できないような貧血や、子宮筋腫により不妊症の原因になっていることが疑われる場合は、手術が行われます。子宮全摘、子宮筋腫の部分のみくり抜く核出術等、他にも様々な手術があるようです。

子宮筋腫が問題になるのは20歳前後~40、50代にかけてと幅広く、4人に1人という高い確率となっています。
経過観察も多いようですが、手術になった場合も踏まえ、きちんと備えていくことが大切だと思います。

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