現在日本では、がんは死亡原因の第1位、おおよそ2人に1人が一生のうちにがんと診断されます。
しかし、日本のがん検診受診率は、男性で4~5割程度、女性では3~4割台となっており、先進国の中でも極めて低いのが実情です。
〇がん検診の目的は早期発見し、早期治療をする事です。
がん検診をして、実際にどの位の方ががんを発見されたか、厚生労働省が調査を行っています。
【胃がんの例】
全体ではがん検診を受けた方のうち、要精密検査は1.53~6.84%、そのうちがんが発見されたのは1.50~4.15%です。検診を受ける事でがんを発見する事が出来ます。
また早い段階で適切な治療がされれば治る可能性が格段に高くなります。
【胃がんの例】病期別5年生存率(%)
ほとんどの市町村ではがん検診の費用の多くを公費で負担しています。年に1回、2年に1回でしたら負担も少ないと思います。いずれも検診を受ければ早期発見が可能のようですので、後悔しない為にも定期的に受けたいですね。
先日柔道家の古賀稔彦さんが、がんのため逝去されました。ご年齢も53歳とお若いので、大変驚き悲しい思いになりました。古賀さんは、柔道の指導では暴力を嫌い、「指導力とは言葉の力」と口にされていたそうです。ご冥福をお祈り申し上げます。
那須野