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がんと代替治療

がんの治療といえば、手術、放射線、抗がん剤の三大標準治療ですが、その他に代替治療というものがあります。

1.代替治療とは
通常医療以外(保険外診療)をまとめて呼んでいます。民間療法、先端治療とも言います。海外では多く普及しており半数以上の方が代替医療をしているようです。
【代替医療の例】
最先端医療・・免疫療法、遺伝子医療等
身近な医療・・食事、健康食品やサプリメント、漢方、カイロプラクティック、気功等
その他・・・・温熱療法等

2.代替治療の効果
がんの進行を抑えたり、治したりする効果は科学的に証明されていないという事です。
しかし、マッサージなどにより痛みを和らげたり、心理的なストレスを軽減する可能性はあります。

3.医師の主な見解
・代替療法は、標準的治療の補助と考えた方がよいです。
・健康食品やサプリメントの中には、他の医薬品との併用でマイナスの影響が出るものがあります。
・病気や体質は人それぞれです。他の人の体験談が自身の症状に効果があることを示す根拠にはなりません。また真実か創作なのか判断できません。
・高額な費用がかかるものがあり、悪質な業者もあるようです。
・代替療法が標準治療の効果を弱めたり、かえって体調を悪化する事もあります。標準治療を試す前に必ず担当医に相談してください。

4.代替療法を考える時に注意する事
*高額なもの
*現代医療を危険だと訴え、不安をあおる
*科学的な論文でなく、体験談ばかりを引用している
*ほかの治療法を一切否定する

5.がん保険
がん保険では代替医療は補償対象外となっておりますが、がん診断一時金が付帯されている契約でしたらその分を充てる事はできます。

 

日本は代替医療の後進国と言われています。否定的な医師も多いようです。しかし効果も科学的に証明されておらず悪質な業者も多い為、担当医と相談しながら進める事が大切かと思います。

厚生労働省
https://www.ejim.ncgg.go.jp/public/doc/pdf/cam_guide_3rd_20120220_forWeb.pdf

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